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第3報 7月29日(水)より リハビリテーション部門の診療を再開いたします

令和2年7月27日 9:00現在

【ご報告】

前回、ご報告しました当院の理学療法士1名の コロナウイルス感染について、その後の経過をご報告いたします。

〇第2報で、全員のPCR検査結果が『陰性』であったことをご報告いたしました。
 詳しくは
 ■リハビリ職員および看護職員
  抗原迅速検査 58名 すべて『陰性』
  PCR検査   3名 すべて『陰性』
 ■担当しました患者さま
  抗原迅速検査  6名 すべて『陰性』
  PCR検査  14名 すべて『陰性』

 また、本日まで慎重に観察いたしましたが、全員の健康状態に異常は発生しておりません。

〇その他、病棟・病院内で、原因不明の発熱、コロナ関連の症状を呈する患者さま、職員は、全く発生しておりません。

〇この多人数調査において現在に至るまで1名の発症も起こっていないことから、院内感染およびクラスターは 発生しなかった と考えられます。

☆従いまして、 7月29日(水)より、リハビリテーション部門の診療を再開いたします。
 入院患者さま、予約されている患者さまには、個々に再予約のご連絡をいたします。

考察ですが、 ①本人の症状発生の申告が早かったこと、それにより、 ②非常に早期に隔離や検査を進めることができたこと。 また、 ③業務中のマスク、ゴーグル着用、手指消毒が適切に為されていたこと、から、大事に至らなかったというのが調査、検討の結果です。

改善点としまして、今後も、他の職員も一層、公私に渡って気を引き締めるよう指導いたしました。

なお、本人は感染前後の数日間、特にリスクになる軽率な行動は取っておりませんでした。行動履歴と市中のクラスターとの接点も特に認めませんでした。これらは初日に、保健所の調査で、すべて報告いたしました。
また、患者さまからも、本人の症状をご心配いただいておりますが、『軽症』 に分類できる程度で、現在入院し療養させております。今後、国の定める基準よりもさらに慎重に、二回のPCR検査陰性を確認し、しばらく後方での観察期間を置きましてから復帰させることといたします。

【ご挨拶】

接触者として検査をお願いしました皆さまには、大変なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。また、ご家族にも、お仕事の段取りなど、大変な思いを強いてしまったと伺っております。誠に申し訳ありませんでした。

また、京都九条病院の入院、通院の患者さまの皆さまには、大変ご不安であったことと存じます。

それにもかかわらず、皆さま、状況を落ち着いてご理解いただき、むしろ励ましのお言葉を各所でいただいたとのこと、報告を受けております。われわれ、どれほど心強かったことか......。本当にありがとうございました。

コロナウイルスは、われわれ医療者にとっても、過去に経験したことのない厄介なウイルスです。
今後も気を引き締めて、当院がこれまで着実に培ってきた多くの経験を駆使し、考えられる限りの対策を取ってまいります。
万一、ふたたび、職員や患者さまに不測の感染が発生しました場合は、今回同様に迅速にできる限りの処置を行い、また、遅れることなくご報告をいたします。

今後とも、京都九条病院に安心してご来院ください。力強く、みなさまの健康をサポートする覚悟でおります。

重ねて、大変なご迷惑、ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

京都九条病院 院長 松井 淳琪