診療科の紹介
糖尿病はインスリンという血糖を下げるホルモンの分泌や効き目が悪くなって血糖が上昇する病気です。
問題は長期に血糖が高い状態で経過すると、よく知られている腎臓、神経、眼の合併症以外にも、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、癌、認知症など、さまざまな病気が発症し易くなることです。
糖尿病の治療は短期間では完結せず、血糖を長期にわたり良い状態にコントロールしておく必要があります。短期的に血糖が上昇しても、それを長引かせることなく、根気よく付き合わなくてはなりません。
そのためにはただ薬で血糖を下げると良いう考え方ではだめで、医師だけでなく糖尿病療養指導士の資格をもったスタッフ、また患者さんのご家族の力も借り、生活スタイルの見直しを真っ先にする必要があります。
その中で、糖尿病との上手な付き合い方を見つけていただこうと思っています。
糖尿病になったことを一病息災と考え、自分の健康に常に留意し、他の疾患の併発を起こさないように心がけていただければ、全く病気を持っていない方以上に「健康的な」生活を送っていただけるものと考え、そのお手伝いをしたいと思っています。
外来表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 (9:00~12:00) |
- | 江端 (9:00~11:00) 予約のみ |
担当医 | - | 担当医 | 担当医 | - |
予約診 | 江端 (14:00~16:00) |
江端 (14:00~16:00) 予約のみ |
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担当医
江端 一彦(糖尿病内科部長)
専門 | 糖尿病内科、血液透析 |
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資格・所属 | 日本透析医学会 専門医 日本糖尿病協会 登録医 日本医師会 認定産業医 |
センター機能
血液透析センター
当センターは、血液透析が必要な患者さんに安心して治療を受けていただき、その人らしい生活が送れるよう、質の高いケアをご提供しています。
京都九条病院の各科のドクターとの連携により、さまざまな病状への対応が迅速に行えます。
合併症をお持ちの方にもより安全・安心な透析治療が提供でき、併設のショートステイ マムとの連携し、透析が必要な在宅患者さんの受け入れにも対応しています。
糖尿病との付き合い方を提案し、サポートしています。
糖尿病の治療は短期間では終わりません。糖尿病と長くつきあっていくという覚悟が必要です。ただそのためには、なぜ血糖をコントロールしないといけないのか、なぜこの治療が必要なのか、しっかりと納得していただく必要があります。しかし、治療へのモチベーションを持ちつづけるのはほんとに難しいことです。また、糖尿病と診断された当初は一生懸命に食事や運動に注意を払って血糖をコントロールされている方も、治療に息切れを起こしてしまわれる方が多くおられます。糖尿病とつきあうにも、マラソンといっしょでペース配分も必要です。むしろ食事や運動療法を完璧に長く続けられることの方がまれです。息の抜きどころ、休みどころをうまく見つけましょう。ただ、自分を甘やかすときりがありません。自分への最低限の約束事も決めておきましょう。
合併症、特に腎症への進展阻止を重視しています。
血液透析導入原因の第一位は糖尿病です。私は糖尿病から腎不全、血液透析に至ってしまう多数の方の診療経験から、糖尿病初診時より腎症進展阻止を意識して診療を行っております。診療時すでに相当程度腎症が進行してしまった患者さんに対しても、当院の各職種でチームを組んでその後の進行阻止、改善に全力をあげております。