当院職員のコロナウイルス感染につきまして緊急のご報告
令和2年7月21日 21:30
本日夕方、当院の理学療法士が1名、発熱の症状を発症いたしました。院内規定に従い、直ちに隔離しPCR検査と抗原迅速検査を施行いたしました。PCR検査の結果はまだ明後日の予定ですが、抗原迅速検査の結果が『陽性』でありましたので、ここに至急、ご報告いたします。
〇当該職員の行動範囲につきましては、リハビリのエリア、ロッカールーム等、限られた範囲であり、既に消毒を完了しました。
〇同じリハビリ職員、接触のあった職員については40数名について抗原迅速検査を既に終了し、全員の陰性を確認しました。
〇その他、院内感染の様子はございません。
〇当該職員の担当いたしました患者さまにつきましては、現在、至急のご連絡の作業を急いでおり、このあとPCR検査を予定しております。
〇当該職員のこの数日間の活動につきましては、特にリスクとなる行動はなく、『感染経路不明』であります。
〇保健所等、公的機関への届け出、立ち入り調査も終了いたしました。
リハビリエリアの診療につきましては、自主的に数日間の休業といたしますが、その他、外来、救急、一般入院につきましては、保健所の指導のもと、慎重に経過を見ながら、通常通り業務を継続することといたします。
患者さまにおかれましては、大変ご不安なことと存じますが、どうか落ち着いて頂きますようお願い申し上げます。
※補足:
当院患者さまには常に公表してきたことでありますが、当院では14床までのコロナ陽性患者さま(計62名)の入院に4月1日から3か月以上に渡り、安全に常時対応しております。地域における当院の使命としては、『一般の患者さまを守り、通常の医療を維持すること』を第一としています。
しかし、重症の感染者を感染症指定病院で加療してもらうためには、軽症の感染者を担当する役割を、設備のある一般の病院が果たさなければなりません。
幸い、当院には、完全に独立した予備の病棟があります。この病棟は、病院とは新設工事による隔壁で完全に分離し、担当職員も病院とは完全に独立しております。入口やごみの搬出に至るまで、完全に分離しております。
これらの取り組みにより、当院は他院にはない、コロナ陽性患者さまへの管理、対応能力を培っております。
なお、今回、感染した職員は、全く感染病棟の業務には携わっておりません。
院外にて単独に 感染が起こったものと考えられています。
現在のところ一般病棟にも、院内感染の様子は全くありませんので、ご安心ください。
何か変化がありましたら、今回同様、ただちに処置を行い、公表いたします。
皆様にご不安をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。
京都九条病院 院長 松井 淳琪